神明の里神楽

神明の里神楽

神明の里神楽は、もともと越谷市神明地区の人たちによって継承されてきました。はじめた時代や導入経路は不明です。しかし、神明地区に住む伊東家・宇田川家・鈴木家・高橋家を中心に四代にわたって継承されていたことから、江戸末期から明治初年には、すでに行っていたのではないかと推測しています。 現在、神明囃子連中に神明地区の人は一人もおらず、会員の住まいも市内各地、千葉県野田市と広範囲にわたります。 久伊豆神社での年四回の奉納をはじめ、市内の中町浅間神社・船渡香取神社・大杉稲荷神社・大沢香取神社など多くの神社の祭礼にて依頼を受け奉納しています。 かつては、市内の多くの農村地域に専業・兼業の神楽師がおり、社中や神楽連を結成して、市内のほとんどの神社で神楽は奉納されていました。

越谷市 神明囃子連中

開催日時

・4/29 藤祭太々神楽講
・9/28 例祭
・旧暦の十月晦日(令和5年は12/12) おかがり祭
・12/15 縁起市

※当日は神楽殿前にて手引きを配布しています。

開催日時

演目について

神楽の演目は神話(古事記・日本書紀)を題材に構成されています。 神話のひと場面を神楽師が演じ、神様と人が一緒にご覧になり共に楽しみます。 演目は都度異なりますが、参考として過去の写真と共に代表的な演目を掲載しております。

三筒男(みつつお)

この演目は、序開きに奉納されます。
黄泉の国より戻られた伊邪那岐命が阿波岐ヶ原にて禊祓いを行った際、お生まれになられたのが三筒男神(上筒男命・中筒男命・底筒男命)です。 里神楽においては、上筒男命が折り紙と太刀の舞、中筒男命は奉幣の舞、最後に底筒男命が鈴と二枚扇の舞にて舞い納めます。

三筒男(みつつお)

天孫降臨(てんそんこうりん)

この演目は日本神話における天孫邇邇芸命(以下、天孫)が高天原から日向国高千穂の峰へ天降る場面を描いた演目です。
神楽では、はじめに天孫を出迎えようとする猿田彦命が現れます。次に天孫御一行の先駆である従者が現れ猿田彦命と争いになります。
その後、天鈿女命が現れ猿田彦命とともに天孫の降臨を待ちます。天孫は二人を夫婦とし「相生の舞」を舞わせます。その後、猿田彦命は八重雲を切り開き、天孫御一行は高千穂の峰へ向かいます。

天孫降臨(てんそんこうりん)

巫女舞

天孫降臨 猿田彦による雲切

八幡山 神功皇后による弓の舞

大蛇退治

滑稽なもどきの手踊り

藤祭太々神楽講の風景