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久伊豆神社

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春の祭事
春の祭事
春の祭事

4月 染織奉納まつり

生活の基礎となるものを衣・食・住と言いますが、このお祭りでは「衣」に関して神々へ祈り、感謝をいたします。

藤の花が例年より早く見ごろを迎えた平成30年4月20日、第20回染織奉納まつりが斎行されました。当日は好天に恵まれ、京都でご活躍の染織家伊豆蔵明彦氏(インターナショナル自然染織委員会(IANT)代表)、や本島雅代副代表をはじめとしたIANTの方々や、染織奉納講の杉浦洋子氏はじめ皆さまにご参列いただきました。

今回の祭典では、ご参列の皆様に二つの生成り真綿を用いて織り上げた「領巾(ひれ)」を奉納していただきました。その後に、境内で伊豆蔵先生のご指導のもとワークショップを行いました。昨年の参加者から好評だった、色とりどりの真綿を絡帛(ラクハク)の技法によりスカーフに仕上げる制作をしました。この真綿の色は、伊豆蔵先生長年の研究によりたどり着いた独自の染色法である太陽染めによるもので、その味わいのある色合いがとても美しいものです。一般の参加者を含め、皆それぞれが思い思いのスカーフを制作いたしました。

会場を久伊豆神社修道館に移し、伊豆蔵先生の講演「絲藝館(しげいかん)ワクムスビと台湾報告」が行なわれました。そのなかで、台湾で行われた展示の様子を、色鮮やかな映像とともにご紹介いただきました。